第27回日本臨床救急医学会総会・学術集会
大会長 冨岡 譲二
(社会医療法人緑泉会 米盛病院)

この度、第27回日本臨床救急医学会総会・学術集会の大会長を拝命いたしました。歴史ある本会を主催させていただきますこと、誠に光栄に存じます。
さて、2024年7月18日~20日に開催する本会のテーマは「広げる知見。共有する意識。」といたしました。私の所属する組織は地方の一民間病院であるため、大規模な学術集会を主催することは容易ではありません。しかし、地方ならでは・民間ならではの発想で、今までにない学術集会にしたいと思っております。
開催形式は、Webでの発表と現地開催の二本立てです。3年余に及んだコロナ禍は、社会にさまざまな影響を与えましたが、Webを用いた会議システムが身近なものになり、離島やへき地からはもちろん、世界中のどこからでも講演を聴き、議論に参加できるようになったことは、COVID-19がもたらした数少ないメリットでした。従来、地方で救急医療に従事するスタッフは、ただでさえ人員不足の中、長い時間をかけて学術集会に参加することには大きな困難を伴いましたが、Web会議システムはその地理的・時間的制約を見事に取り払ってくれました。また、現地での参加者も、同じ時間に興味があるセッションが重なっている場合、どちらかを諦めざるを得ませんでしたが、オンデマンド配信はこの問題も解決してくれました。
これらのことを踏まえ、本会では演題の大半を事前登録制とし、Web上でのディスカッションも含め、オンデマンド配信を行うことにより、参加者全員がすべてのプログラムにアクセスできる環境づくりを試みます。
とはいえ、集合型の学術集会のメリットもありますし、鹿児島というすばらしい地域をみなさまに経験していただきたい想いもありますので、一部の講演やビジネスミーティングは現地開催といたします。
プログラム詳細はこれから検討いたしますが、本会が救急医療に関わる多様な職種の方々が参加する学会であることを踏まえ、関連組織・学術団体のみなさまに、「今自分たちは何をやっているのか」を発表していただく、「隣は何をする人ぞ」という企画を考えています。
また、鹿児島県は多くの離島やへき地を抱えていることから、離島やへき地の救急医療の現状と将来への課題を考えるセッションも企画したいと思います。
今後、随時情報を発信してまいります。ぜひ多くの会員のみなさまのご参加をお願いいたします。